川村カオリさんが亡くなられました。
あたしは母の死からずっと
無意識に乳ガンの話題から避けてしまっていて
そんなんじゃだめだと思うけれど
今はまだいろんなものが直視できなくて。
だからピンクリボン活動も
川村カオリさんのことも
もちろん存在は知っていたけれど
自分の意識から遠ざけようとしてたとこがあります。
乳ガンの活動を活発にされている方をみると
とても気丈だった母の、
最後の気持ちも体も弱り切ってしまって
長女のあたしに頼っていた姿を思い出してしまって
いたたまれない気持ちになることがあった。
それがなんか辛くて、
いろんなものが直視できませんでした。
けど彼女の死を知って
その活動を見て
なんやろうなぁ
ありきたりやけどすごく心を動かされたし
かっこいいなぁと思った。
結局さいごに人を動かすのは
たいそうな大義名分でも社会性でもなく
自分と、大切な近くにいる人への愛情なんやと思う。
そしてそれは、
母も同じだったんやろうと。
弱り切った母が求めたものや
大切にしたものは
あの病室にそれでもあふれた家族の愛情なんやろうと。
改めて川村カオリさんの活動を知って
そう気づかされました。
そして
どんな大きな愛情をもってしても
乗り越えられない病気がある。
誰が悪いわけでもないのに
ふりかかる哀しみがある。
平等に与えられた命が
平等に奪われることではないこと。
その事実と向き合うのは全然簡単ではないけど
それは残された人が、亡き人から受け取ったメッセージとして
長い時間がかかっても
受け止めていくべきことなんやと思います。
川村さんのご冥福を心よりお祈りします。
そして
ひとり娘のるちあちゃんが
笑顔にあふれたしあわせな人生を歩めますように。