オットのこととか。 | はんなり時間

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ベビコが生まれてきたら、
きっと毎日ベビコ一色でそれだけで満足になってオットのことなんか考えてるヒマが一ミリたりともなくなるやろうから、
今のうちに
オットに思うことを、まさかのブログに書き記しておこうと思います。

そのうち恥ずかしくなって消す恐れもあるから期間限定ね!


ちなみにオットについて一ミリも考えんくなるやろうと思ったのはなぜかというと、
うちのおとんが言ってたからです。


ベビコがおなかにいることがしあわせすぎておとんにメールしたとき、
「お前がお母さんのおなかにきたときのことを思い出す。
あれから父さんの人生は変わった。
母さんはなんでもお前たちが一番で父さんは二の次。さみしかった。」
みたいなあほみたいなメールがきたわけです。
娘は爆笑で、まず妹たちに転送して三姉妹で笑い転げて、
そのあとオットに笑いながらその話をしたら、
「お父さんが。。お父さんがかわいそうすぎる!!」ってオットに本気で半泣きになられてツマはびびった。
ので、まぁオットもかわいそうなことになるんやろうとは思うけれどもその前に一応、
ツマがほんとに思ってることをしるしておこうかと。


しかもわたしはほんと天然記念物なみに素直になれない性格なんで、こんなとこにしるしておきます。


長くなるので読み飛ばしてください。(じゃなんで書くんやろう。)


こないだ同期のくろちゃんに、
「まいちゃんが好きになる人は基本的にいい人だよね。」
と、言われました。
いや、別にその限りでは全くないし、
今思うと、いやーないわーみたいな人を好きになったことだってあるし
まぁそりゃ人並みにいろんなことがあったと思います。
でもたしかに、今となっては、いい人が好きです。
いい人っていうのは、
自分の中では、なんやろう、ほんとの芯と軸が強くて、優しい人。
オットがどうかは知らんけど。(ほら素直じゃない。)


もちろん、というかなんというか、
オットとの結婚を意識したとき、
女子的カンというか嗅覚(笑)で、この人といれば食いっぱぐれへんやろうと思ったのはあります。


自分のまわりにいる人をみていると、
やっぱり組織人というのは多くて、
この人はこの組織でないとなかなかうまくやれへんねやろうなぁと思う人がいます。
でも、この人は、今の会社や組織じゃなくても、ちゃんとやっていけるんやろうなぁと思う人も中にはいます。
じゃあ自分はどうやねんとつっこまれると、
いやぁどこにいてもつかえません。えへ。と答えるしかないんですが。すみません。


とにかく、そんな中で、もちろんどっちがいいと一概に言えるわけじゃないけど、
オットは後者で、
外資のコンサルなんてゆーわたしの会社の文化とは全く違うとこで働いてはいるけれど、
例えばうちの会社にいたって、代理店にいたって、
商社みたいな超日本的な企業にいたって、
なんかきっとちゃんとその文化でやっていくんやろうなと、
思わせるとこがあります。
いや知らんけど実際は。


まぁそういうとこはすごく信頼してるし尊敬もしてるし、
オットがこの先、例えば転職にしろなんにしろ、
仕事とか生き方で何か選択をしたとき、
それは信じて心から応援できるやろうと、そう思ったわけです。
それは結婚をするというとき、
やっぱりそれなりにおっきいことでした。


が、でもいやしかし。
それが一番おっきかったかというと、
そんなこともない。


あくまでそれは、
女子的感覚で、無意識に近いところで感じていたところです。


んー。
いや、うむ。
オットと結婚した理由があるとすれば何度も言うようにそれはノリと勢いとタイミングだけなんですが。


ただ、オットは、
あたしが人生で一番つらいときを一緒に過ごしてくれた親友であることにちがいはない。


母を亡くして長くお付き合いをしていた人とも別れて
まぁどん底やったとき、
オットは、ほんとに純粋に友達として、できる限りのことを遠慮なくどかどかしてくれた。


それは、大学の友達への連絡とか事務的なことから、平日仕事を早退して東京から新幹線乗って京都の田舎までお通夜にかけつけてくれたことやったり、
電話やらメールやらくれたことやったりなんやったり。
このとき、それはオットも言ってるしあたしもそう思うんやけど、
そこにあったのは恋愛的な感情ではなくて、
ほんとにほんとに、仲良い大事な友達として、
ありったけのことをしてくれた。


それまであたしはオットと、
住んでるとこも近かったしやなことあればしょっちゅう夜中まで飲んでたし、
恋バナだってめちゃくちゃしたし、なんならオットのその頃の浮気まがいの話だってきいたし、
(ってそんなこと書いたら名誉毀損?あははえへへ。)
あほみたいな(失礼。)片思いの話だって聞いてたし、
なんやろう、すごい仲のいい友達でした。


いや、仲悪い時期はほんまに仲悪かったけど。
ゼミで電通論文書いてるときは、本気でもう意見合わんくて仲悪くてだいっきらいで、
帰りの電車が一緒でもわざと車両変えて乗ったりしてたけど。
あぁなつかしい。
でもそれ終われば、まぁやなとこ知ってる分遠慮もなくて、
なんだって話せるようになってたんかな。
もうなんだかんだ前のことやし忘れたけど。


そういう期間が長くて、
もう仕事にしろ恋にしろいろーんな話をしていて、
きょうだいみたいな感じかなぁ、
そういうふうな時間が続いてるときに、
お母さんの病気がわかって、あっとゆーまにお母さんとさよならしなあかんようになった。


それは当然、
あたしにとって人生で一番辛かったことで、
今だって全然乗り越えられてないことです。


でもその一番つらかったとき
(いやもしかすると、ほんとうに一番つらかったのは、お母さんの病気がわかってから、
それでも誰にも頼れんくてずっとあほみたいに笑ってた3ヶ月かもしれへんけど、そこはおいといたとして。)
オットは、なんやろう、ほんとうに親友として、
もう全身全霊できることをしてくれた。
長女やからって
しっかりしなあかんって
泣いてる場合じゃないって、
気を張って張って張って、
固く固くなってたあたしの心に、オットは土足もいいとこなくらいにどかどか入り込んできた。


どかどか入り込んで何をしたかとゆーと、
しぶとくしぶとく、あたしのお母さんの話を聞いた。
お母さんがどんな人やって、あたしはどんなとこが好きやったのか。
ただひたすらその話をずっとずっときいてくれた。
あたしはお母さんを亡くしてから、
初めてちゃんと、オットの前で泣けた。
笑うことは結構誰の前でもできたけど、
初めてちゃんと泣けたのはオットの前でした。


それは、オットが、オットの芯のとこが、
強くて優しいからできたことやと、あたしは思います。
あたしはその時間を通して、オットのほんとの強さと優しさを知ったと思います。


オットは、その時間を通して、
「まいは本当の意味で育ちがいいね。お父さんとお母さんの愛情をほんとに受けて育ったね。」と、言ってくれたし、感じてくれてたのだと思います。
忘れてそうやけど。


一番つらい時間を通して、
見えたものがあって、
それがたぶん、
心の奥に残ってるんやろなぁって、
思います。
そのとき感じたことが、ただならぬ信頼とかにつながってるんかなぁ。


だからあたしは、一番辛いときに(その辛いときは今だって続いてるけど)どかどか心に踏み込んでこられたオットを信頼してるし、
何があったってオットがいればまぁ大丈夫やと思っています。
そりゃ、やなとこなんか死ぬほどありますよあります。
家事だってもうちょいやってほしいし、
つけた電気はちゃんと消してほしいし、
出したものはもとの場所にちゃんとなおしていただきたいし、
料理だってできてほしいと思うし、
もうちょいというかだいぶ、ニンプの不安定な気持ちを汲めよと思うし、
だいたいつわりのときも今も毎日帰り遅すぎて全然戦力外やしまったく、
とかそりゃもうゴマンと不満なんかあるけど(向こうだってあるやろう当然)
でもそれでも不思議と、
他の夫婦やカップルをうらやましく思ったり、あーなりたいって思ったりすることは全然ないです。
オットに不満はむちゃくちゃあるけど、
基本的に自分たちが一番しあわせなふーふなんじゃないかとすら思ったりしてる。
それはただのあほやけど。


だからあたしがこの先何よりこわいのは、
オットが先に死んでしまうことです。
これは真剣に。
何があってもオットがいればまぁたいがい乗り越えていけるやろうと思ってるけど、そのオットと離れるときってゆーのは、
まったくもって耐えられそうにない。
ので、オットにはとにかく長生きしてほしいです。
だからポテチ食べ過ぎるとかコーラ飲みすぎるとかいい加減そうゆうのやめてほしい。
いやー真剣に。


なんか話がそれた気が若干、かなり、しますが、
それが、ベビコが生まれてきたらきっと忘れてしまうであろう、今のあたしがオットに思うことです。


忘れてしまうやろうからここに書いておくけど、
ベビコが男の子やったら、オットみたいに(いや、オットがさらに掃除、洗濯、料理ができて事細かなツマの気持ちに気づけて我慢強くなったような人に)育ってほしいと思うし、
女の子なら、オットみたいな男の人(いや、オットがさらに掃除、洗濯、料理ができて事細かなツマの気持ちに気づけて我慢強くなったような人)といつか結婚してくれればうれしいなと思います。


とかなんとか言ってたらベビコが暴れ出した。
かわいいのぅ。かわいい。
そりゃこっちに気をとられても仕方ないよ、おとん&オット。
男性の宿命ですな!
と、いうわけでわたしはベビコと寝ます。
オットは相変わらずまだ仕事ですが。


二十年後、ベビコがハタチになったとき、
ママはパパにこんなこと思ってたんだよーと
伝えられたらいいなと。
そしてオットとわたしとベビコを見守ってくれているたくさんの人たちへのありがとうを、忘れずに。
おやすみん。