宮古島 | はんなり時間

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好きなものについて。
本と、京都と、食と、cafeと、海と、旅と、沖縄と、家族とかについて。



いちばんよく利用している空港は羽田空港ですが、
その次は那覇空港と宮古空港やなあと思う我が人生。
この10年で何回いったんやろう、もう数えきれません。
たぶんいつのまにか沖縄本島よりも宮古島に滞在した期間の方が
長くなってる気がする。


沖縄で行った離島は、
宮古島(伊良部島、下地島)
石垣島
竹富島
西表島、由布島
その他本島や宮古島から橋で渡ることができる島々。


その中でも特に宮古島に惹かれるのはなんでなんやろう。


石垣島ほど都会ではないけど
一応、スーパーとかモスとかケンタッキーとかジョイフルとか
まるこちゃんとかはそろってる。
(まるこちゃん?)


とはいえ、 基本的には「なにもない島」
だと思います。
生活をするためのものは24時間いつでも手に入るけど、
(24時間あいているスーパーも24時間あいているまるこちゃんもある)
クラブとかファッションモールとかららぽとかコストコとかIKEAとかドーバーストリートとかセリーヌとかはない。
あ、マクドもない。
はず。まだできてなければ。


物欲まみれの私がこんな島で満足できるのかというと、
それができる。
充分すぎるくらいできる。


それは普段私が俗世界で欲にまみれて生きているから、
たまにはなにもないところで
数日はゆっくりする時間が必要だから。
なのか。
そうなのか。
と、いうと、
まぁそれも一理あるんやけど、
それだけでもない。
気がする。


私は宮古島に単身で乗り込んで車の免許をとったのですが
そのとき一ヶ月間宮古島に滞在して、
まぁほんとひますぎる一ヶ月やったんやけど、
ひますぎて毎日みたいにこのブログでひまひま言ってたんやけど、
でもそれでも、
はー銀座が恋しい
新宿が恋しい伊勢丹が恋しい
と思うことはなかった。


それは、たまにある「なにもない」時間が必要やったというよりは、
ただひたすら怠惰に続いてゆくなにもない時間が
そして、
ずーーーーーっとそこにある美しすぎる海が
(ハワイよりグアムより余裕できれいなんやもん宮古の海)
24時間あいてるまるこちゃんが
あまりにも贅沢やったからじゃないかなあと
思います。
それで十分満足できたからなんやと思う。


東京にいるとたまに
おいしいものがありすぎて
おしゃれで刺激的なお店が多すぎて
一周回ってなんかもう消化不良でおもんない!
みたいに感じてしまうことがある。


そんで京都とか鎌倉とかにいくと、
いきたいところはぎゅっと凝縮されていて、
例えば一週間あればだいたい回ってしまえそうな感じが、
ちょうどいいなあと
思ったりする。


東京では、
やっぱりなにかをまとっていないと、
ちょっとくらい肩に力を入れていないと、
ちょっと生きづらいかなっていう気がする。
知らず知らずそうやって生きているような気もする。


宮古島やと、
そういうのはすっかり忘れてしまえる。
今日の予定がなにもなくても、
海辺で本をだらだら読んでたらそれでいいやって、
ただそう思える。


私はきっと、別にどっちでもいいんやと思う。
どっちも必要というか、
どっちでもいい。
東京でおいしいものや刺激的で楽しいことに触れながら生きる毎日も楽しいし、
宮古島でぼーっと海みながらなんにもない贅沢にひたるのも楽しい。


初めて宮古島にいったとき、
私みたいな人間は、こういうなにもないところでは
たぶん生活してはいけへんねんやろうなあ。
旅行でくるくらいがいいんやろなあ。
仕事とか、ばりばりしたいしなあ、
と、思ってた。
し、そんなようなことをブログにも書いた。


でもあれからたくさんの土地を旅行して、
いろんなゆるい国をまわって、
東京生活も10年をこえて、
まあ別にゆるい土地ならそれはそれで全然生きていけるなわたし、
と思うようになった。


いやそれは具体的にそこに住みたいとかそういうことではなくて、
なんというか自分の価値観が、
そういう風に変わってきたきがする。


住む場所とか
働き方とか
そういうものに
こだわりがあまりなくなってきた。
アラサーになって
少しだけ
ゆるくなれたのかもしれない。


私のこの10年間の目標は
肩の力が抜けた最高にゆるい40代を目指すことなので、
これはとても良いことだなあと
思っております。


まあそんなわけで、
ゆるゆると過ごすためにゴールデンウイークは
宮古島へいってきます。
宮古島のお友達のみなさまよろしくお願いします。


あとまるこちゃんはぜったい行こう。
まるこちゃん。