息子 | はんなり時間

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好きなものについて。
本と、京都と、食と、cafeと、海と、旅と、沖縄と、家族とかについて。



ただいま沖縄のホテルに息子氏と二人でいます。
息子氏が生まれる前、
休みがあればしょっちゅう一人旅沖縄を回っていて、
そのときによく泊まっていた那覇のホテル。
息子氏と二人でいるのが不思議な感じです。


息子氏が生まれて、2年近くが過ぎました。
私は三姉妹の長女として育ったので、
今でもおうちの中にお父さん以外の男の人がいるっていうのは、
不思議でならないことだったりします。
男の子が何をして遊ぶのかっていうのも
さっぱりわからんかった。
息子氏がうまれたときは、
いったいどんなおもちゃが必要なんやろうって、
本気で悩んだ。
トミカもプラレールも私は知らんかった。
男の子なんて私に育てられるんだろうか!
とほんと思った。


けどね生んでみると育ててみると。
男の子っていうのはほんとーうーにかわいい。
ばかで単純でかわいい。
こういっちゃなんやけど、
やっぱり「異性」なんやなと思う。


私は自分に異性が育てられるなんて思いもしーひんかったけど、
こうして育てていると、
自分とはまったく違う対象で、
それでも自分がいーひんと生きられへん存在っていうのが
そりゃもう愛しくて仕方ないし、
そういう対象がいてくれることで、
自分がぐんぐんと変化(できれば成長と呼びたいけれど)していくのを
感じることができます。


異性を守る日がくるなんて思いもしーひんかったけどさ。
このあかんたれの私がさ。


まあでも。
ほんとは私は息子氏に守られているのかもしれないなあ
とも
思います。


息子氏がいるから
朝早く起きたり
ごはんを作ったり
仕事をしたり
そういう一つ一つを頑張ることができている気がする。
それって息子氏にある意味
守られているのかもなあ。


ニンプになる直前のころ、
私は仕事がもーーーーーーてんてこまいに忙しくて
悩みとかありまくりで
しかもおかーさんがいなくなったことのショックっていうのが、
なぜかその頃(もう数年たってたんやけど)
ピークに辛くて、
なんかかなりいっぱいいっぱいやった。
大事なものとかもうよくわからんようになってた。


けど息子氏がうまれてきてくれたことによって、
私は自分の価値観がかなりくっきりしてきて、
優先順位とかつけられるようになってきて、
なんというかすごく生きやすくなった。
もちろん育児の悩みなんてきりがないほどあほみたいにあるけど、
でも悩んでる時間とか
すごい短くなった。
悩んでるひまがあんまりないんよね。物理的に。


今まで、
いろーんなことがあったけど、
私の人生は、息子氏が生まれてきてくれたことによって、
なんていうんやろう、
ものすごく「救われた」と思う。
それまでが不幸やったわけでもなんでもないけど、
なんか息子氏が生まれてきてくれたことは、
私の人生の一つの答えやったような気が、
ものすごくするのです。


もちろん、
息子氏の人生は息子氏のもので、
私の人生そのものではない。
おなかから出た瞬間、
息子氏は私と別の人生を歩みだしたんよね。
それはきちんと理解して、
息子氏の人生を尊重していきたい。
でも息子氏には、
生まれてきてくれて、
ほんとにありがとうって
心から思う。
息子氏がうまれてきてくれて、本当によかった。
息子氏を育てることができて、本当によかった。
私の人生に、
登場してくれてありがとう。


この先まだまだ、
悩みはいっぱい出てくると思う。


来年もっともっと上手におしゃべりができるようになってるだろう息子氏のこと。
小学生になってお友達とかお勉強とかの悩みも出てくるだろう息子氏のこと。
そのときの男児のお洋服があまりにださいものしかないであろうこと。
小学生の息子を育てることとお仕事を両立させること。
中学生になって部活に入ってモテるモテないに悩むであろうこと。
そして思春期を迎えた男児(?)の扱い。
もうそんなの想像するだけでこわいこわすぎる。


でも、
生まれてきてくれたこと。
私にひとつの答えを出してくれたこと。
もうそれだけで、
息子氏は私に一生分の親孝行をしてくれた。
だから私は、
息子氏の人生を尊重しながら、
生きてるうちは全力で、
息子氏を守っていってあげたいなと思う。
いや守るなんてことはできひんかもしれんけど
味方でいる。
息子氏の一生分の親孝行を、
私は私なりに返していきたいなあと
そう思います。


そんでこういうとき
もしかしたら同じ気持ちでいてくれたかもしれない
お母さんのことを思います。
私は何一つ親孝行をしてあげられへんかったけど
私が生まれた瞬間
お母さんに、
たくさんのものをプレゼントできていたのかもしれない。
そうやったらいいなって、
思います。


そんな親ばか日記。
息子氏にくそばばーとか呼ばれた日には
この日記を読み返してぐっとこらえ。。。
はしませんよ全力で怒りますよくそばばーなんて言わせるものか。
(どっちやねん)